僕のまーくん。
第29章 ついに……
Aside
ゴクン。
その転がしていたボトルを手にした瞬間。
自分の喉がなったのが分かった。
……なんか、緊張してきた。
これを、開けてかずくんのあそこを
今から……
想像はたくさんしたけど……
目の前にいる、この可愛い愛しいかずくん
に今からする行為に。
胸が痛くなってきた。
興奮なのか、罪悪感なのかなんだか
もうよく分からない感情が押し寄せてきて……
かずくんに触っていい?って
聞いてみたら、頬を赤らめてコクンって
黙って頷いてくれた。
かずくんには、怖い思いはさせたくない。
僕が緊張してたらダメだ。
意を決して
A「これ、開けるね?」
って一言だけ言ってソレの蓋を開けた。
掌に垂らしてみる。
トロ~ッとしたなんとも言えない
感触の液体が僕の掌に広がった。
A「かずくん……いい?」
コクンとやっぱり首だけ頷いてる
かずくんの表情を確認して。
僕はかずくんの足をゆっくり
持ち上げた。
N「ちょっ、ちょっとまーくん!」
かずくんが慌てて僕の手を取った。
A「ごめん、かずくん持ち上げなきゃ
今からしようとしてる事出来ないから……」
それだけ言って、もう一度いい?って
聞くと、小さな声で
N「……うん」
ってかずくんが頷いた。
やっぱり、すごい恥ずかしいのか
可愛い両手で顔を隠すかずくん
が見えた。
A「かずくん、いくよ?」
なんだか僕も緊張して手が震えそう。
大好きな子とのこんな、初体験。
想像だけでも、ヤバいのに……
目の前のかずくんにするんだから。
トロッとしてる僕の掌のローションも
少し時間がたったせいか、いい具合に
温たまっていた。