
僕のまーくん。
第30章 ダブルデート的な?
美容室の帰り道。
あまりの暑さに、通り道の本屋さんに
避難した。
ふぅ。涼しい!
ゲームの攻略本の所でパラパラと
立ち読みして。
しばらく、涼みながら時間を潰す。
そんなに広くない本屋さんで、急に
聞きなれた声が聞こえて、
思わず振り返った。
M「おい!ちょっと待てよ!」
僕がいる所より、一つ向かい側の
通路の方で
聞こえてきたその声が近付いてくる
のが分かった。
M「おい!翔っ!」
!?
えっ、潤くんと……
先輩!?
そう、思ったと同時に櫻井先輩が
速足で僕の横を通り過ぎて行った。
僕には、全然気付いてなかったけど。
その後をバタバタと、イケメンの
潤くんが追いかけていく。
それを、びっくり顔で見ていた僕に
すれ違い様に気付いた様子の、
振り返った潤くんと目が合った。
J「ニノ!?」
