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僕のまーくん。

第30章 ダブルデート的な?



潤くんに、腕を引っ張っられながら
少し歩いてそのまま近くの
公園のベンチに座った。



N「はぁ、疲れたじゃない」


 
暑いし息切れちゃった。



J「ニノ、見ての通り先輩と
オレ、そういう関係になりました」



……いや、そうでしょうね。
もう、それは分かってますよ?



………………。



N「だからいつの間に?」



横に座ってる潤くんを見ながら聞いた。



J「あのね、先輩がニノにした話……
 全部聞いた。すげぇ、凹んでた
 あの人に、その時告った。」



………………。



僕にした事って……


先輩の部屋でキスされたやつ?
ってか、襲われかけたやつ?



僕は、思い出して顔がみるみるうちに
赤くなるのを感じながら、潤くんに



N「なんでそんな話、潤くんとする
 状況になったのよ?いつ、先輩に
 会ったの?」



潤くんは、



J「うーん。部活の帰りに偶然一緒に
 なってさ。
 
 あの人、海行って遊んだ日から、
 その後も、何回か学校で会ったりしてたけど、
 明らかに話しかけても、俺を警戒してます
 オーラを出すから。

 なんか、ムカついて帰り道ずっと
 着いていったわけ。


 で、そん時ニノの話聞いて……」



N「あれは、まーくんに、助けてもらったし……
 先輩のことは、あの日のうちに、全部
 終わったっていうか……


 まーくんとの関係も全部話したし。
 すごい謝ってくれたから、まーくんが
 許してやってって……」



そこまで話したら、潤くんが


J「マジで、ニノはまーくん中心に
 世界が回ってんだな。すげぇよな」


なんて言うから、そんな言葉は
スルーしてまた聞いた。



N「それでなんで付き合う展開になるの?」



本当に不思議だ。
あの先輩と潤くんがね……



J「いや、だから……ニノにした事
 マジで反省して落ち込んでるのが、
 伝わってきたし、それに……」
  


N 「……それに?」



って言い淀んで潤くんが、ボソッと




J「すげぇ、本気でニノの事好き
 だったんだって話して分かったから
 この人」







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