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僕のまーくん。

第30章 ダブルデート的な?




………………。



黙って潤くんの話す言葉に耳を
傾ける。



J「だから……ニノにした事はもちろん
 あの人が、絶対悪いんだけど、
 気持ちは分かるっつうか……

 ニノにどうしても届かないもどかしい
 気持ちが、この人をそんな行動に
 移させたんだろうって……」

  

N「……僕も悪かったんだよ。先輩の家に
 ノコノコ1人で着いて行っちゃったし。

 それに、まーくんと付き合ってる事、
 直前まで秘密にしていたからさ。

 ラインもらってる時点でちゃんと断れば
 良かったんだ……」



潤くんが今度は黙って聞いてくれてる。


J「そりゃ仕方なかったんだよ。
 ニノと相葉先輩だって、色々
 あるだろうし……まぁ、それで俺。
 そん時、あの人に気が付いたら
 抱き締めてキスしてた」 



N「!?……マジかぁ……やばっ」


………………。まぁ……



N「でも……潤くんとそんな関係に
 なれたのなら、あの人も良かったね。」



僕は、にっこり笑って潤くんに言った。



でも、潤くんはちょっと濃い眉を潜めて


J「でも、今の見たろ?
 あの人追いかけてた俺。」


そう言って、はぁって大きな
タメ息をつく潤くんに


N「ケンカしたの?」


って聞いた。


 
J「いや……ケンカとかでもない。
 他愛もない事だから。」



N「大丈夫?」


 
さっきとは、ちょっと元気がなくなった
潤くんが少し気になる。



N「話したくなったら言ってよ?」



そう言って潤くんの肩をポンポンって
叩いた。



J「あんがとさんっ!」



ニカッと笑う潤くんを見ながら
ふと、この間まだ計画も立てれずに
なくなった潤くん誕生日サプライズの
事を思い出した。




N「ね、潤くん!もうすぐ誕生日だよね?」



J「は?なんで知ってんの?言ったっけ?俺」



N「違うのよ。潤くんからは
聞いてないよ。女子が超騒いでたから」



ああって、納得しちゃった潤くんは



J「30日だよ」

  
って言って。


J「何?なんかくれるの?」



なんていたずらっ子のような目で
僕を覗き込んだ。









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