
僕のまーくん。
第31章 潤くんの誕生日と花火大会
ピンポーン♪
1回鳴らしてちょっと待つ。
……誰もいないのかな?
ピンポーン♪ピンポーン♪
2回目鳴らして様子を伺う。
……やっぱりかずくんにラインして
くれば良かったかな?
なんて思った瞬間、家の中から
ドタバタ人の気配がした。
N「まーくん!!今、開けるね!」
可愛い声が聞こえたと同時に
ガチャッ!
N「まーくんッ♡」
すごい勢いでかずくんが飛び出して来て
僕にそのまま、ギュッって抱き付いてきた。
A「かずくんっ!」
あぁ……かずくんっ!
この感触!
う~ん、たまんない!
かずくんの甘い匂い。
男なのに、プニプニした
軟らかい気持ちのいい抱き心地!
かずくんだぁ!
力いっぱい抱き締めた。
N「会いたかったぁっ」
そのまま僕を見上げて
上目遣いでこっちに
熱い視線を送ってくるかずくんと
目が合った瞬間。
完全にヤられちゃった僕。
んもうっ!可愛いっ!可愛いっ!
天使すぎっ!!
このまま玄関で押し倒したくなっちゃう
衝動を何とか押さえて……
A「僕もすっごい会いたかった!」
もう1回ギュッってしてから
A「かずくん上がっていい?」
聞くと同時に
かずくんに、手をグイッて引っ張られて
そのまま上がり込んだ。
N「まーくん早く早く!上がって!」
子どもみたいに、はしゃぐかずくんが
もう、メッチャ可愛すぎて……
あぁ……こんな素直に僕に
会いたかったって喜んでくれる
天使の姿を見れたんだから
会うの我慢して完徹して課題、
頑張ったって
今思えた瞬間だった。
神様。
僕に最大級のご褒美
ありがとうございます。
「幸せな瞬間」
ってきっとこんな瞬間だって
思えた瞬間だった。
