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僕のまーくん。

第6章 まーくんの行動


と、言ってる松本くんはなんだかニコニコして嬉しそうにみえた。



放課後、かずくんちに寄ることにした僕はドキドキしながら急ぎ足で向かった。幸い、今日はテスト期間で、部活がなかったから思ったより早くかずくんちに行けた。



ピンポーン🎵


かずくんちのインターホンを、ならすと


「はーい」


かずくんのママが出てきてくれた。

 
「あら、まーくん。今帰り?いらっしゃい🎵」

「おばちゃん、こんにちは。かずくんは?」


「かずは、今まだ寝てるわよ。まーくん上がって🎵」


勝手知ったる、かずくんちにお邪魔しまーすと、上がり込んだ。


「おばちゃん、かずくん朝迎えに行けなくてごめんなさい。体調悪くしてたの、知らなかった……僕のせいかも……」


そう言うと、かずくんのおばちゃんは、

「かずが、またワガママ言ったんじゃないの?まーくんには、甘えっぱなしだから。ごめんね~。かずは、風邪みたいよ」


とニコニコしながらも、僕に申し訳なさそうに言った。


…………まさか、かずくんと昨日学校であんな事があったなんて言える訳がないから、僕はあいまいにおばちゃんに答えた。


「そっか……」


「学校で……かずくんのクラスに行ったらかずくんの友達に、今日は休みだって聞いて心配で……」


「まーくんは、小さい頃から本当に優しいわね。かずも、そんなまーくんだから、つい甘えちゃうのよね。いつもありがとうございます❤まーくんには、お世話になりっぱなしねっ」


かずくんに、笑うととても似ているおばちゃんの顔を見ながら、僕は照れ臭くなって頭を掻いた。


そんな、僕を見ながらおばちゃんは
 

「かず、起こすわね❤」

と言って2階の、かずくんの部屋に向かっておばちゃんが叫んだ。


「かず~かず~」



途端に、僕はドキドキしてきた。いざ、かずくんとご対面した時に僕はちゃんと話せるだろうか……いやっ!ここまで来たんだ!ちゃんと話そう。かずくんにちゃんと謝らなきゃ。


おばちゃんが、何回か呼んだ後、二階からトントンとかずくんの階段を降りてくる足音が聞こえてきた。

かずくんが、来たっ!


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