
僕のまーくん。
第31章 潤くんの誕生日と花火大会
Nside
次の日。
まーくんの朝の部活動の
練習の見学に行く
準備をしている途中、
ラインが入った。
【おはよ。かずくん又あとでね!
待ってるよ♡】
こんな、朝からのラインのやり取りも
まーくんとだから、テンション
上がっちゃう。
【おはよ。早く会いたい♡】
素直に可愛く返した。
あのお日様みたいな笑顔が
早く見たいよ。
準備をして、出掛ける。
只今、9時ちょっと前。
まーくん達は、アップしながら
体を暖めてる所くらいだろうな。
今行くよぉ!
N「行ってきまーす」
玄関の奥から、ちょっと覗いた
母さんがヒラヒラと手を振って
「まーくん見に行くのぉ?あんまり
邪魔しちゃだめよぉ」
なんて小さいガキに言うみたいに
言うから、ちょっとムッとなって
N「うっさい」
ってちょっと強めにドアを閉めた。
……僕、高一なんですけど。
蝉がミンミン五月蝿く泣いてる中、
小走りで学校の体育館まで急いだ。
N「ふぅっ、暑っちい」
タオルで汗を拭きながら体育館に入る。
二階から見る為に、階段を登って行って
いつもの指定席に、よいしょって
腰掛けた。
女の子達もいつものメンバーが、
数人見に来てる。
キャーキャーうるさい。相変わらず。
下を探すと、まーくんがシュート練習
をしていた。
すでに、汗だくのまーくん。
練習着の黒いTシャツも
こっから見てもびしょ濡れだ。
水も滴るいい男……的な?
横にいる、まーくん狙いの女の子も
やたらキャーキャーうるさいような
気がする。
何でだろう?
なんて、思ってたら
今から練習試合を軽くするみたいだった。
