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僕のまーくん。

第31章 潤くんの誕生日と花火大会



練習試合だったんだ!


今日、見に来れて良かった!


ってか、まーくんからはそれは
何にも聞かされてなかったけどね……


まーくんは、バスケ部のエースだ。
一年生の時のまーくんもそれはそれは、
二年生、三年生に引けをとらないくらい、
上手かったらしい。


二年生になったまーくんは、名実共に
エースになったんだって。


潤くんから聞いた。

僕には、自慢話みたいな事は決して
自分からはしない、謙虚な人だから。

まーくんが自分でそんなエース自慢みたいな
事をペラペラ話す事はなかったから
潤くんから聞かされるまで全然知らなかった。
潤くんは、テニス部の先輩にいつか
聞いたらしい。



さすが、凄いね!
僕のまーくんは。


コートの上にいるまーくんは、
普段のフワァっとした雰囲気とは
全然違う。


キリッと凛々しい表情に変わる。


練習試合といえども、僕にも分かる
くらいの、まーくんの緊張感と本気が
伝わってくる。


コートを素早い動きで動き回るまーくん。
的確に、ズバズバと何本もシュートを
決めていくまーくん。



鮮やか!


んもうっ!


まーくん、カッコいい♡


横でずっと、キャーキャー言いながら
応援している本物の乙女に混じって、
僕もシュートが決まる度に



N「ナイスシュート!まーくん!」



ってガッツポーズ付きで熱く応援した。


チラッと、まーくんがたまに上にいる
僕に目線をくれる。
瞬間、ニコッとしてくれるから。


そんな、一瞬がたまらなく嬉しくて。


今すぐまーくんに抱き着きたくなっちゃう。
僕も、本物の乙女に負けないくらいの乙女
だと自分でも思ってしまう瞬間だ。

 
ガコンッ!!


ピーィィ!


やったぁ!まーくんのいるチームの勝利
を告げるホイッスルが鳴り響いた。


横にいる、乙女達も一段とキャーキャー
盛り上がっていた。


「相葉先輩、もうっ最高っ♡」
なんて聞こえてくる。


あれ、うちの彼氏です♡
ひとり、優越感に浸る僕。


あぁ……カッコ良かった♡


まーくんが、汗だくになりながら
コートの外に仲間達と、
ワイワイ言いながら
出て行こうとしている時、
上にいる僕を見上げてくれて
ガッツポーズをしてくれた。


僕も嬉しくて、まーくんにニコッと
してガッツポーズを返した。


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