
僕のまーくん。
第31章 潤くんの誕生日と花火大会
沢山の目の前を行き交う人々を、まーくんと
二人眺めていたら
J「ニノ~!」
って、人混みに混じって潤くんの
濃い顔が見えた。
N「あっ!きた!」
その横に、櫻井先輩を発見!
いた!
本当に来た!
僕とまーくんを二人パッと交互に見て
何故かニヤッと笑う先輩に
吊られて僕も、ペコリ頭を下げながら
ニヤッとしてしまった。
A「松潤、翔ちゃん……久しぶり!」
まーくんに至っては、ニヤニヤしてる始末。
堪えきれないって感じで。
S「おう!」
櫻井先輩が軽く手を挙げた。
なんか、英語のオシャレなロゴが入った
キラキラのキャップをちょっとななめに
被ってる先輩。
N「潤くん♪誕生日おめでとう!
これ、まーくんと僕から。はい!」
持ってた、紙袋を早々と潤くんに渡した。
A「おめでとう!松潤♪」
J「マジでぇ!!ちょ~嬉しい!
ありがとう♪」
笑うと濃い顔のイケメンフェイスが
ちょっと幼くなる所が、なんか可愛い
潤くん。
J「いいでしょう♪」
なんて言いながら先輩に、ホレっホレっと
見せびらかしている。
……なんて、新鮮な光景なんだろ。
パッと横にいるまーくんを見ると、同じ事
思ったのか目が合って可笑しくなった。
A「ねぇ、お二人さん本当に?
ねぇ、翔ちゃん!マジでびっくり
なんですけどぉっ」
まーくんが、捲し立てる。
S「……なんかな。こんなんなっちったのよ」
櫻井先輩が、頭をポリポリ掻きながら
照れている。
僕達が学校で、潤くんとキスしてる
現場を覗いていた事は、先輩知らないのかな……
まだ、黙っとこぉっ♪
J「まっ、ダブルデートって所で本日♪
よろしく頼みますっ」
N「は~い、よろしくで~す」
A「んじゃ、よろしくッ♡」
S「お手柔らかに!」
みんなで笑った。
友達でもない、正真正銘の二組のカップル。
……正直、やっぱ不思議な感覚だなぁ
