
僕のまーくん。
第31章 潤くんの誕生日と花火大会
J「ニノ♪浴衣……いいッ!スゲー似合ってる」
マジマジと見る、潤くんの目力に
負けそうになる。
そんなに見ないでぇ!
あなたは、櫻井先輩だけずっと見ときゃあいいのよ。
N「あんがと」
潤くんは、何でも基本ストレートな人だから
その真っ直ぐさに、正直、照れる……
おまけに何を言い出すかと思えば
急に、首筋に近づいてきてクンクン犬みたいに
嗅いで
J「ニノ、また出てるぞぉ」
ニヤニヤしながら言ってるし。
N「はぁあ?何がぁ?」
出てるって何?
何よ?
J「甘いフェロモンだよ♡」
ニッと笑う潤くん。
思わず、手で潤くんにフンフンされた首筋を
隠すそぶりをする。
横にいるまーくんも、半笑いして固まっちゃってる。
N「はぁ?何だよそれぇっ!」
ボリューム高めに潤くんに噛み付く。
だって、会ってまだ数分よ?
いきなり、フェロモン出てるなんて
言われて動揺しないわけないでしょ?
……心当たりあるし。
さっきまーくんとしてた事思い出して
赤くなる顔を抑えられなかった。
潤くん何なのよ。
あなた、性のエスパーか何かですか?
J「相葉先輩、ニノ可愛いから要注意ですよぉ!」
A「えっ?な、何が!?」
まーくん急に振られて、噛んじゃッてる。
J「狙われないように、ちゃんとニノ掴まえて
てあげて下さいって事♪」
そんな事言いながらまだニヤけてる潤くん。
N「何だよそれぇっ!止めてよぉ」
J「可愛いすぎるのも罪だよなぁ」
なんて意味不明な発言をする潤くんの
ちょっと斜め後ろから、口を少し尖らせている
櫻井先輩の顔が目に入った。
えっ?
えっ?
何ですか?
先輩、その顔……
ひょっとして、
ひょっとしたら
もしかして
拗ねてますか?
