
僕のまーくん。
第31章 潤くんの誕生日と花火大会
先輩……
絶対、その顔なんか言いたそうにしてますよね?
潤くんと僕らのやり取りを黙って聞いてた
先輩の顔が……
引きつっちゃってるし。
そんな先輩を知ってか知らずか、
次の潤くんの一言で、先輩の顔が
今まで見たことない顔になった。
J「だけど、うちの翔さんのが
百倍可愛いけどねんッ♡」
破壊力抜群の潤くんの一言は。
櫻井先輩に、ズドンって何かが刺さった
音がしたかのような衝撃だった。
A「翔ちゃんッ!
本当にラブラブなんだねっ♡」
まーくんがクフフッって耐えきれず
笑ってる。
櫻井先輩は、見たことないくらい赤くなって
完全に動揺が顔に出てるし。
今だけのやり取りで、潤くんのがやっぱ
リードしてるっぽい?
って、感じたんだけど
違うかな?
……年下だけどね。
でも、本当にこの二人。
イケメンだし、顔お互いに美人だし。
絵になるんだよなぁ……
二人並んでる所見るとさ。
S「もう、早く行って場所取ろうぜ」
スタスタ歩いていく先輩を潤くんが
J「オーイ、待てよぉ」
と着いて行くのを、まーくんと二人
後ろから眺めてた。
A「僕らも、行こう♪」
まーくんが僕の背中をふわっと押した。
祭り囃子が、チャンチャン賑やかに
聞こえている道を四人で進んで行った。
