
僕のまーくん。
第32章 ライバル出現!?
Aside
久しぶりの教室に入る。
S「おはよっ」
振り返ったら、翔ちゃんが立ってた。
A「翔ちゃん、おはよう」
S「この前は、どうもぉ」
花火大会の事を言ってる翔ちゃんに
僕も。
A「楽しかったねぇ♪あれからすぐ
帰った?」
S「……。」
黙った翔ちゃん。
何だ?
この間……
A「どっか行った?あれから」
S「ん~?んまぁ……」
何それ?
歯切れ悪っ!
松潤と二人で帰って行ったんだよね。
なんかあった?
もしかして……
A「翔ちゃんっっ♡♡」
んふふっ
って言いながら、翔ちゃんの手を取る。
S「なんだよ……」
上目遣いの翔ちゃんがなんだか可愛いな。
かずくんとは、全然違うけどさ。
松潤の影響で、翔ちゃんのふとした
雰囲気もちょっと変わった?
なんて事考えてたら、
不意に背後から
O「おはよう」
って声かけられて、聞き慣れてるはずの
その声の主の登場に驚かされた。
A「あっ、大ちゃん!おはよー久しぶりっ」
ニッコリ笑ってる大ちゃんが、
猫背のまんま、突っ立っていた。
O 「どっか行ったの?」
大ちゃんが聞いてくるから
A「あっ!うん、花火大会にね……
ね?翔ちゃん……」
翔ちゃんを見る。
S「あ~うんまぁ、智くんも誘いたかった
んだけどさ……ねぇ?」
なんて、僕に助けを求めてるっぽい
翔ちゃんの大きな目がキョロキョロ
と泳いでいた。
O「あっ!隠し事~?おいらにだけ
言えないってやつ?」
大ちゃんが、ちょっとむくれた。
A「あのね、大ちゃん……ちょっと
こっち来て」
まだ、鞄も降ろしてない大ちゃんを引っ張って。
A「大ちゃん!びっくりしないで聞いて
くれる?」
O「うん。何?」
大ちゃんは、早く聞きたそうにウズウズ
してる感じ。
A「……実は……」
