僕のまーくん。
第7章 まーくんの部屋で
僕に、パチンッと手を合わせてガバッと頭を下げるまーくん。
「………………うん、わかった。部活行ってらっしゃい……です……」
歯切れの悪い返事をした僕を。
まーくんは、クシャクシャって僕の頭を大きな手で撫でてくれた。
顔に出やすい僕は、きっと、瞬間、ムッとしてたのかもしれない。
「かずくんっ!本当にごめん。一緒帰れなくなっちゃって!そのかわり、僕んちで待っててくれていいよ?今日、母ちゃんも遅いし!」
そう言って、まーくんは合鍵をはいっ!って僕の大好きなキラキラな笑顔で渡してくれた。
それから
ふいに、僕に耳打ちしてこう言ってくれたんだ。
「僕も、早くかずくんとふたりきりになりたいし❤」
って❤❤❤❤
ボッ❗と顔が赤くなっていくのが分かる僕……
それだけで、舞い上がっちゃった僕は……
「わかった」
って言って、まーくんから受け取った合鍵をプラプラさせながら、俯いて
「じゃ、またあとでね……」
ってそこからはなれた。
だって、あんまり赤くなった顔見られたくなかったし…………
まーくんの友達のあいつらがニヤニヤしながら僕たちを見てたし……何にも知らないんだろうけど、なんだか恥ずかしかったから…………
まーくん、部活か……
見て帰りたかった気持ちもあったけど……
鍵も渡されちゃったし、とりあえずまーくんちで、本人待っとこ。
そう思いながら、まーくんちに向かった。