テキストサイズ

僕のまーくん。

第33章 勘違い?



ガバッと頭を上げる。

潤くんが、あっちって指差してる

廊下側を見たら、

まーくんがいた。

手、振ってるし……

隣にひょっこり顔を出した櫻井先輩も
見えた。

潤くんが、スルッと二人の所に行った。

まーくんなんでこんな所に!?

なんか、周りの女子達がざわめいてるし。

そりゃ、校内でも有名な
先輩方が1年の教室に訪ねてくる
なんて、滅多にないことだし……

「キャー先輩♡」

「カッコいい♡」

だの、あちこちから聞こえてくる中

潤くんが先頭に僕の所にまーくんを
連れて来た。


A「かずくん、大丈夫?気になって
 やっぱり来ちゃった!ごめんね。
 目立っちゃって……翔ちゃん連れて
 来ちゃったし……」


………………。


いやいや、まーくん。
あなたもですよ?


頭が痛い中、しっかり心の中でツッコミ
して。

でも。

まーくんがわざわざ、こんな所にまで
来てくれたのが凄く嬉しくて……


N「ううん。ケホッ……ありがと……まーくん」


一言まーくんを見上げて言った。


A「熱あるんじゃない?顔赤いし……」


そう言って、まーくんは僕のおでこに
手を当ててくれた。

幼なじみの頃からそう。まーくんは、
とにかく僕には甘いし、過保護ぶりが
半端ない。


しかも、自分のせいで……なんて
思っちゃってるまーくんは、
朝の僕の様子を見て、いてもたっても
いられなかったんだろう。


A「あぁあ!結構熱高いんじゃない?!」


まーくんが、デカめの声を出す。


後ろにいた櫻井先輩が


S「出たよ!相葉くんの保護者ぶりが」


半笑いで言ってる。

A「翔ちゃんうるさい。ほら、かずくん、
 保健室僕が付き添ってあげるから。立てる?」


そう言ってまーくんは、僕の脇に手を
入れて、立つまで支えてくれた。


A「歩ける?おぶろっか?!」


真面目な顔して言ってるまーくんに


N「ちょっと恥ずかしい……ケホッケホッ……」


さっきから、やたら注目されてしまってる
のも気になりながら。


僕は、まーくんに身体を預けた。






ストーリーメニュー

TOPTOPへ