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僕のまーくん。

第33章 勘違い?



まーくんが、友達に自転車を借りてくれて
帰りは、僕を後ろに乗せて漕いで帰ってくれた。


A「応援団の練習は、団長にかずくんの
 事は伝えてきてるからね?……まぁ、
 松潤もいたけどね。」


N「ありがと。まーくんは?練習……
 今日、初日だし……」


A「僕は、かずくん降ろしてから学校
 戻るよ?」

そっか。

悪かったな。まーくんにも……

応援団の練習やって、部活にも行って。
って感じでしょ?


N「ケホッ……ケホッ……ごめんね」


まーくんの背中越しに謝った。

A「なんで、謝るの?送るのは当たり前
 だから。ね?」

優しいまーくん。
 

A「ちゃんと病院行くんだよ?」

そこまで、気回してくれて。
何から何まで甘やかされっぱなしで。


N「まーくん……大好き」


誰もいない路地の所を、自転車で
走ってる時にまーくんの背中に
ピトッと顔を付けて呟いた。


A「僕も大好き♡ちゃんと掴まっててね。
 あとちょっと……」 



一生懸命、漕いでるまーくんに。

キュンとしてしまう僕。
熱が上がりそう……


あの角を曲がれば家に着く。 


もうちょっと一緒にいたいけど、
ここまで送ってくれたまーくんに
「ありがと」ってお礼を言って、
自転車から降りた。 

 
汗だくにになってるまーくんは、
僕に

A「はいこれ。鞄、松潤に渡されたから」

僕の鞄まで取りに行ってくれたまーくんに
もう一度、「ありがと」
って言って。


玄関のドアを開けた。

何度も振り返って、手を振るまーくんを
見送って家の中に入った。


怠くて、もう動きたくないや。


「おかえり……かず……あらっ!やっぱり
 きつかったのねぇ?」


珍しく、出てきた母さんに


N「死にそう……」


弱音を吐いて玄関に倒れこんだ。










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