
僕のまーくん。
第34章 本当に誰なの?
N「潤くん!おはよ。色々ありがと。
助かったよ。」
J「当たり前よ」
ニッと笑ってみせる潤くん。
それから、その視線を前の綾野くんに
移して……
潤くんは、そのままフッと睨むように
綾野くんの後ろ姿を見た。
あっ!
潤くんのほうに僕も首を横にふるふると
振って、昨日のアレは、勘違いだったよ
って、目で訴えた。
潤くんが
J「はっ?」
って目を見開いた。
N「あとからね」
って僕も言って。
前にいる綾野くんに、聞こえないよう廊下に
潤くんを連れ出した。
J「違ったのか?」
N「うん、保健室には行ったけど
すぐに治療して出てったって
言ってたから」
J「そんなの、何とでも言えんだろ?」
N「……うん、まぁそうだけど」
J「夢じゃなかったら、誰かにやられて
んだろ。ニノ~俺、だから再三、
気をつけろって言ったろ?」
N「……気をつけろって。
寝てたし……」
プウッと、口を膨らませて潤くんを睨む。
J「だぁかぁらぁ~!その顔とかっ!」
潤くんが、膨らませた頬っぺたを
うにゅっと、つねった。
N「んもうっ!痛いじゃん!」
J「とにかく、ニノ!まだ、分からんから
……あいつは、白、確定じゃない!」
警察官みたいな物言いで。
完全に潤くんは、容疑者を挙げる
勢いになってる。
……いや、面白がってるだけか?
N「僕は悪い人じゃないって思う」
J「全然知らないのに、言い切れる?
あいつ……なんか、存在が謎な感じじゃん」
N「さっき、喋ったもん!櫻井先輩の事
も言ってたよ?」
櫻井先輩の名前を急に出したからか、潤くんは
J「はっ?待て待て!なんで
そこに翔が出てくんだよ!はっ?」
潤くん、凄い濃い!濃い!
そんな、更に濃さが三割増しした
イケメンフェイスで迫って来ないでよぉ
N「有名人だってさ」
一言言ったら、潤くんがまた
J「はっ?」
って、
N「櫻井先輩も、まーくんも♡
学校で知らない人いないんじゃない?
って。それから仲いいんですか?って
聞かれた」
J「ニノ、迎えに来てくれた時、あいつも
いたのか……ってか、なんでそんな事
聞いてくんだよ?
ニノに。」
N「有名人だからじゃないの?僕のまーくんと
潤くんの大事な翔さんが♡」
