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僕のまーくん。

第34章 本当に誰なの?



綾野くんと目が合った事が気になりながらも、

潤くんとわちゃわちゃとしてて。

もう一度、教室の向こう側を見たけど、

綾野くんはさっきみたいに、
下を向いて本を読んでいた。

潤くんが、おりゃうりゃあって
しつこくまだ、絡んでくるもんだから


N「じゃあ、まーくんだけにしとくし!」

と言って絡んでくる潤くんの両腕をワシッと
捕まえて、放り投げた。


J「そうしとけ!ハハハハ」

って大声で笑う潤くんにベェッて
舌を出して、そのまま教室に急いで逃げた。

J「こんにゃろっ!」

潤くんが、逃げる僕を追っかけてきたけど
自分の椅子にスルリと座って

N「こっち来んな!」

って足で突っぱねた。

潤くんは、笑いながら「くそっ~」なんて
ぶつぶつ言ってたけど。

そのタイミングで先生が入ってきたから
大人しく止めてくれた。

右側を見て、クスクス笑う僕に

J「覚えとけよ~ぉ」

って小声で威勢良くジャブのポーズで
シュッシュッってやってんのを見て

N「ばーか」

と、口パクで言ってやった。





先生が話始めて、又プリントが配られた。

前の席の綾野くんが、こっちを余り
振り返らず手だけで回してきた。


……ちょっと。


そこのお兄さん。


感じ悪くはありませんか?


まぁ、はい。うん。別にいいんだけど?





授業が始まって、なんだかんだで
もう、お待ちかねのお昼時間だ!

LINEで、まーくんとやり取りして。

一緒に屋上に行こうって話になった。


お弁当食べ終わって

N「潤くんまたねぇ」

ひらひらと手を振って教室を出た僕。

N「あっ!」

まーくんが迎えに来てくれてて。
よっ!って手を挙げてくれた。
僕が大好きな笑顔で。





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