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僕のまーくん。

第34章 本当に誰なの?


N「まーくん♡」

A「かずくん、体調大丈夫?出来るだけ
 早く会いたかったから、速攻で
 食ってきたよぉ~あれから
 何にも変わった事なかった?」


ちょっと周りを気にしながら、まーくんが
言った。

だってさ。

まーくんをチラチラ見てる女子多数。

やっぱ。

目立つし。

二年生だからとかじゃなくてね?
そこ抜きで、やたらと目立ってる
まーくん。


等の本人はというと。

至って普通にニコニコ笑いながら
僕を見ている。

N「うん。大丈夫だよ。行こっ?」

誰もいなきゃ手繋ぎたい所だけどさ。

A「かずくん、屋上行った事ある?」

まーくんが廊下を歩きながら聞いてきた。

N「ううん。まだない。」

A「そこね~俺ら翔ちゃん達と良く使う
 んだけどさぁ~凄くいいの♪
あんまり人が来ないし。ムフフ」

N「へぇ、楽しみ」

A「でしょう?」

N「まーくんと二人ならいいのになぁ」

A「またぁ、可愛い事言ってぇ♡」

屋上に上がる階段を二人で登って行きながら

バカっぷるな会話を楽しんだ。

学校でまーくんと二人になれる場所
なんて……ムフフ。
なんて、テンション上がっちゃうじゃない。



カチャリ……



ドアを開けたら、始めて見る景色。

 
N「いやぁ、いいねぇ、ここ。」

A「ねっ?いいでしょ!いいでしょ!?」

まーくんも、僕よりテンション上がっちゃってる。

しかも、だぁれもいない。

ラッキー!

A「ねぇねぇ、かずくん、あっち行こ!」

手を引っ張られて、ドキドキしちゃう僕。


……だってさ。


学校の屋上。
しかも、誰もいない空間で。

大好きなまーくんと、二人きり。

そりゃ、始めて手繋ぐ訳でもなし、
まして、エッチもしちゃってる仲
なのにさ。

ドキドキしちゃうのよ。

シチュエーションだね。

シチュエーション。

二人で、影に座って目を合わした。

ンフフって笑いながら僕は、
ゆっくり目を閉じた。


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