
僕のまーくん。
第34章 本当に誰なの?
触れるだけの軽いキスは
妙にドキドキして。
ここが学校の屋上で。
制服でまーくんと二人で
くっついてるっていう状況に
ときめいてしまってる僕。
……本当に、乙女だな。
だけどさ。
なんか、学校っていうのが
なんていうか……
妙にドキドキしちゃうの。
まーくんは?
チラリと目を開けて、まーくんの
表情を盗み見る。
至近距離で目が合った。
「クフフッ……」
少しはにかんだように笑うまーくん。
A「ここ……なんかそわそわしちゃうね?」
N「……ドキドキじゃなくて?」
誰もいないけど、小さな声で
こそこそ話す僕ら。
N「まーくん……ちゃんとして?」
余り学校じゃ、ずっと居れないからさ。
ちょっとでも、まーくんに
甘えたい。
A「んっ、ごめん。目、もっかい閉じて?」
まーくんが、言うのとほぼ同時に
後頭部をグイッと掴まれて
厚い唇に思いっきり、塞がれた。
少し開いた僕の口にニュルっと
まーくんの舌が入ってきて、
僕の舌を器用に絡めとる。
んっ……まーくん。
痺れるような、密着したキスに
身体がポワァっと熱くなってくる。
長いキスに全身が反応しちゃう。
……もっと。
まーくんとの熱いキスに夢中になってた
その時。
ガチャ
ドアが開く音が離れた所から聞こえて
二人同時に、バッとお互いの身体を
離した。
思わず目を合わせて、音がした入り口を
そーっと除き見ると。
あっ!
潤くんと櫻井先輩の姿が目に入った。
