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僕のまーくん。

第34章 本当に誰なの?



N 「ねぇ、まーくん」

A「ん?」

N「もう降りようか?」

A「なんで?まだもう少し時間あるよ?」

N「だって潤くん達来ちゃったし……」

A「向こうは離れてるし気付いてない
 じゃん」

N「……そうだけど」


って立ち上がろうとした瞬間、
グイッと腕を引っ張られて、
まーくんの身体の方によろめいて
倒れこんでしまって、そのまま
まーくんの胸に飛び込む形になって
しまった。


N「もうっ。まーくん~痛いじゃん~」
 
僕に潰されてるのは、まーくんなのに
まーくんにぶつぶつ言ってしまう僕。

A「だって~まだもうちょっと
 一緒にいたいもんっ」


……。


まーくんが下から除きこんで
くるもんだから、僕もそのまま
まーくんに抱き付いた。


A「ね?もう、ちょっとだけ♡」



まーくんが可愛い顔してお願いって
言うもんだから、敵わない。


N「うん」


僕もまーくんの瞳を見つめ返して
あと、もうちょっとだけまーくんと
一緒の時間を楽しもうって思った。


すぐに、まーくんが僕を起こして
そのまま壁に手をついて、僕の顎を
クイッと片手で持ち上げて唇を
重ねてきてくれた。


A「続き……ね?」

まーくんにこんな所で積極的に
キスなんかされて。

又、胸のドキドキが大きくなっていく。


壁とまーくんに挟まれて。
 
まーくんの舌が僕の下を器用に絡めとって
翻弄されるだけされて……


気持ちいい……まーくん。


N「んっ……ふぅっ」


息が詰まりそうになるくらい、グイグイくる
キスにアタマガ痺れかけた、


その時。


ちょっと離れた壁の向こう側から、


「はぁっ……んっ」


!?


なんか。

とんでもなく色気を乗せた声が
響いてきて。


思わずまーくんと唇を、離して
見つめ合った。

お互いに、誰の声か、何の声か

瞬時に理解した顔で。


N「……先輩達……」


A「松潤……」



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