
僕のまーくん。
第34章 本当に誰なの?
A「あいつ、見つけなきゃだわ。マジで。」
櫻井先輩達のほうが、本当に静かになった
から、まーくんが朝の話の続きをし始めた。
N「うん。そだねー」
そう言って、はぁ~ってため息ついた。
今日は、変な紙切れ入ってなかったから、
安心してるけど……
誰がいつ、なんの目的で入れてるかは
分かんないし。
A「かずくん、本当に狙われてんじゃない?
他になんか、心当たりない?」
まーくんの言葉に、思わずひきつって
しまっちゃった顔に、ヤバッて思ったのは
ちょっと遅かった。
こんなに近くにいるんだもん。
ポーカーフェイスが得意な方の僕も
つい、今のまーくんの言葉に動揺を
隠せなかったんだ。
A「何?なんか他にもあったの?」
心配そうに、顔を歪ませて僕を
覗き込むまーくん。
あちゃー
僕とした事が。
まーくんには、心配させたくないから
紙切れの事以外は、言わなくてもいいかな
……って勝手に思ってたんだけどなぁ。
気になりだしたら止まらないまーくんの
性格は良く知ってる僕は。
……やっぱ隠し事は、なしかなぁ。
って。
一昨日の、熱があって保健室で寝てた
時の話を切り出した。
「保健室の怪」……ね。
