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僕のまーくん。

第35章 あいつだ!



N「まーくん、うちのクラス寄ってく?」


さっきのまーくん、あんまりいい顔しなかったから
ちょっと控えめに聞いてみた。


A「あ、あーうん。その人見て行こうかな……」


やっぱり、紹介……は止めとこうかな。
みてもらうだけ。

……ってあんまり、意味ないけどさ。
綾野くんには、紹介するね。なんて言っといて。
まぁ、聞いてたかは分からないしね。


僕のクラスまでついてきたまーくん。

クラスの女子達が案の定、又ざわざわ騒ぎだす
のが分かって、ちょっとイライラしたけど。


まーくんに、


N「ほら窓際のあの人だよ。」


小さい声で、廊下の少し離れた所から
教えてあげた。


まーくんは、目を少し細めながら
窓際をみつめる。



A「んっ?どれ……んっ?えっ?あいつぅ!?」




まーくんが、目を真ん丸にして何やら驚いている
様子で。


N「えっ?何?どうしたの?あいつって?えっ?」



まーくんが、釘づけになって見てる。



綾野くんは、いつもと変わらず本を見ていた。



A「うそだろ……みつけた。」



N「はい?」



A「だからぁ、あいつだよ!あいつっ」


まーくんのボリュームがやたら、でかいから


しーっしーっ!って
指で制した。



N「あいつ?」


って。


どこのあいつ?




僕がピンときてない感じだったからか


A「だから、僕らをつけてるあいつだよ!」


N「……はっ?」


A「間違いない。あいつだ。」




…………。



マジで??

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