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僕のまーくん。

第7章 まーくんの部屋で



N side



まーくん❗❗


ガツンッって。


えっ?えっ?まーくんが目の前に顎を押さえて痛そうな顔してそこにいたから……


寝起きの僕は訳がわからず、びっくりした。


まーくんに当たった?僕の手が?


「ごめんね!まーくんッ❗」


いつの間にか帰ってたまーくんがそこにいたのもびっくりしたけど、痛そうに何だか慌ててるまーくんに、僕は謝った。大丈夫って言ってるまーくん。




やっと帰ってきてくれたねっ❤まーくん。




まーくんに触れたくて。

 
僕は甘えるように、まーくんに手を広げた。

「お帰りなさい❤まーくん。」


「かずくんッ❤ただいまぁ❤」


まーくんは、ベッドにドサァって乗っかって、僕にぎゅうッと抱きついた。


あ~


まーくんの匂いがする。


「かずくん、寝てたね」


「あ、うん。ごめん」


「僕のほうこそ、遅くなってごめんね」



…………………。




「テストやっと終わったね!」


「うん!早くかずくんとゆっくり話したかったよ🎵」


「うん。僕も、まーくんと話したかった」



「くふふっ」


抱き合いながら笑うまーくん。


小さい頃から見馴れたこの、イケメンフェイスも、三日前の事を思い出すと、途端にドキドキしてしまう。


やっぱ、まだ慣れない。


この 僕らの関係に……


ドキドキ//////



「ねぇ、まーくん。」


まーくんを見上げる。


「……あそこの写真……飾ってくれてたんだね。」



まーくんが、振り返ってあの写真を見る。


「そうだよ!あれは大事な写真だから❤」


そう言って、まーくんは急に僕のほっぺを優しくムニッと摘まんだ。



「……僕は、あの頃からかずくんを意識してたのかも……」


そんなことを言ってくれるまーくんに、僕はキュンとした。


だって、だって、そんな前から……まーくんは僕を好きでいてくれたんだ。


まーくんの真ん丸いキレイな黒目をジイッと見つめ返す。

まーくんは、赤い顔をしながら照れくさそうに、


「あの頃の僕は……かずくんとこんな風になれるなんて……想像出来なかったはずなんだ……」


ってそう言って……。



「大好き❤かずくん……本当に……」


頬っぺから手を離してまた、ぎゅうッって抱き締めてくれた。









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