
僕のまーくん。
第37章 かずくんがヤバい!?
「……………………」
また、黙りこんだ綾野くん。
ねぇ!どうなんだよ?
N「なんでそんな事するの?」
もう、つけてる事を認めた前提で僕は
強引に話を振った。
「……………………」
N「僕をつけてるんじゃないって事は、
つけてるってのは認めるんだよね?
一体、何?
なんなのよ!目的は?」
迫るように綾野くんを問いただす僕。
真相が知りたかっただけなんだ。
どうしてこんな事してるのか。
だって、もう認めたも同然じゃないか。
僕じゃないってんなら、誰をつけてんだよ!?
……!?
……まさか
N「……まーくん?」
僕は、急に脳裏を過った考えが
ふいに言葉になって口をついて出てきた。
N「まーくんが目的なの?」
「……………………」
N「ねぇ、答えて!」
「…………………………」
N「まーくんについてきてんのかよ!?」
黙りこんだまんま、僕にさっきより
なんだか冷たい視線を落とす目の前の
綾野くんに怒鳴りつけるように聞いた。
「……まーくんって?」
綾野くんの口からは、白々しく聞き返す素振りの
セリフ。
N「あんたが言ってる先輩だよ!」
色んな感情が入り雑じる。
「……フッ」
!?
一瞬、笑った綾野くんの顔を見た瞬間
僕は頭に血が昇った。
N「何笑ってんだよ!マジでなんなの?
答えろよ!」
綾野くんの肩口を、左手でドンッと
突いた。
