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僕のまーくん。

第37章 かずくんがヤバい!?




「紙切れ?何の事ですか」



しらっと答える綾野くんの表情からは
あんまり、よく分からない。




N「何の嫌がらせだよ?僕にだけ……」




「嫌がらせ?何の事かさっぱり分かりませんが」



…………。



答えてる感じじゃ、なんだか本当に
知らないみたいだった。


N「お前じゃねーの?本当に」



「なんかされてるんですか?」


…………。


勘だけど。
多分、あれはこいつじゃないって思った。


N「……いや、いいや。じゃ、じゃあさ
 あともう一つ……前にさ保健室に僕行った
 時に……」


そこまで言って、
綾野くんの顔をちゃんと真っ直ぐもう一度見た。


スッとそこにさっきから、立ってる綾野くんは
僕をただ黙って見下ろしている。



N「……なんかした?」



「……………………」



黙ってる綾野くんの眉間に皺が寄せられる
瞬間を見逃さなかった。



N「怪我の治療に来たでしょ?自分で治療して
 出て行ったって言ってたけど……あの時、
 もしかして僕のベッドまで来た?」



あの時聞いた時は、そう言ってた綾野くん。
本当の所、出入りしていたのは分かってるけど
「アレ」はやっぱり違ったのかな?
……だって、つけてたのも僕じゃなくて
まーくんだし。



「行ってませんよ?この前から何なんですか?
 なんかあったんですか?保健室で」



………………。



この人じゃない。
それも、勘だけど分かった。



N「綾野くん……あの時間帯他に誰かいた?」



「さぁ……どうでしょう?」



………………。



じゃあ、ストーカーしてるのはこの人で。
紙切れや、保健室の怪は多分違うんだ。



他にもいるって事……







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