
僕のまーくん。
第37章 かずくんがヤバい!?
「じゃあ、本当に仲のいい幼なじみなんですか?」
綾野くんが僕を真っ直ぐ見て言ってくる。
その前髪から覗く切れ長の目と、視線が合う。
N「……うん」
僕は、小さく返事した。
咄嗟に、まーくんとの仲を否定してしまった事に
ちょっと胸がチクンと傷んだ。
でも……認めちゃうのも
……すぐには出来なかったんだ。
「じゃあ、僕にもチャンスありますよね?」
えっ?
……チャンス?
どゆこと?
「相葉先輩に紹介してください!」
……って、はあぁっっっ??
また、それかよぉ
頭痛くなってきちゃったじゃない……
N「……紹介してどうすんのよ?」
なんだか、この先聞くのが怖い。
こいつがどうしたいかなんて、今までの話の
流れで大体分かるから。
「まず僕の事を知ってもらってから……
告ります」
ほらね。
やっぱり、そういう事言うと思った。
N「……まーくんは綾野くんの事知ってるよ?」
僕がそう言うと、目の前の綾野くんは、急に
ガタンっと椅子を押して立ち上がった。
「えっ……ウソ」
明らかに今まで見た事ない顔をして驚きを
隠せないようだった。
口に手を当ててる反応が、
なんか恋する乙女のようで
僕の胸が何かザワッとするものを感じた。
