
僕のまーくん。
第38章 綾野くん
J「ここでは、俺が見張れるけどな」
N「……ありがと」
J「これ、どうする?」
N「いらない。捨てて」
……何の事なんだろう?
後ろから聞こえてくる会話が、気になる。
二宮くん……なんかあったのかな?
「ケホッ……ケホッ、ゴホッゴホッ」
ずっと授業中も後ろから聞こえてくる、
二宮くんのきつそうな咳が今度は気になる。
……大丈夫なんでしょうか?
俺がそう思っていたのとほぼ同時に
J「ニノ、おい、ニノ大丈夫か?」
J「保健室行く?」
松本くんの二宮くんを心配する声が
聞こえてきた。
俺は椅子に座って小説を読んでいた。
休み時間。
突然、松本くんのでかい声に俺も
なんだ?と反応してしまった。
J「……あっ!」
そのあと、確か松本くんはこう、二宮くんに
言ってたんだ。
J「ニノ、俺必要ないみたい。
彼氏がお迎えに上がったぞ♪」
って。
は?彼氏?
チラリと、前髪の隙間から廊下側を
見た瞬間。
女子達の悲鳴のような声が耳をつんざいた。
「キャー先輩ッ♡♡♡」
「いやーん♡♡カッコいいッ♡」
だのなんだの……
って……
あっ!!?
俺も、その騒ぎの先にいた人物が目に入った
瞬間心臓が跳び跳ねた!
ウソ!
まさか、相葉先輩が!!
こんなとこに!
うわぁ!
うわぁ!うわぁッ!
茶髪でサラサラした髪が目に入った。
あ、あ、相葉先輩だぁぁ……
しかも、松本くんに連れられて
こっち向かって歩いて来てるし!!
