
僕のまーくん。
第38章 綾野くん
A「かずくん、大丈夫?気になって
やっぱり来ちゃった!ごめんね。
目立っちゃって……翔ちゃん連れて
来ちゃったし……」
うわぁ!
うわぁッ!
あ、あ、相葉先輩が!
二宮くんに話しかけてるんだけど……
まさかの、相葉先輩が、こ、こんな
し、し、至近距離でぇ……
頭の中はパニックだった。俺は、
後ろで繰り広げられてる
キラキラした会話に
ただ、ただ、耳をダンボにして
聞いていた。
N「ううん。ケホッ……ありがと……まーくん」
二宮くんが相変わらず咳をしながら
答えている。
周りの女子達も、後ろの先輩達に
みんな釘付けになっているし。
A「熱あるんじゃない?顔赤いし……」
ギャアァ~ァ!!
女子の悲鳴が……
えっ?
何見たい!
俺も、見たいよ!
A「あぁあ!結構熱高いんじゃない?!」
相葉先輩の話す声が近すぎて、
俺……もう死にそうなくらい
心臓がバクバクいっている。
S「出たよ!相葉くんの保護者ぶりが」
ん?
誰かな?
ずいぶん、イケボな……
なんとなく、振り返るような素振りで
思い切ってちょっとだけ、
後ろを振り返ってみた。
あっ!
あの人のキラキラ加減も半端ないな。
櫻井先輩だ。
いつも、相葉先輩と一緒にいる……
なんか……
この教室が一気に違う世界に染まった気がする。
A「翔ちゃんうるさい。ほら、かずくん、
保健室僕が付き添ってあげるから。立てる?」
うわぁ!
うわぁ!
うわぁ!
マジですか?
相葉先輩が?
そこまで、二宮くんにしてくれるんですか?
なんで?
ねぇ、なんで?
本当にどういう関係なんですか!?
