
僕のまーくん。
第38章 綾野くん
A「歩ける?おぶろっか?!」
お、おぶるの?!
ほ、本当にどういう関係なんですか!?
み、見たい!
後ろの光景をちゃんとこの目で
確認したい~
そ、それから余りにも羨ましすぎる
二宮くんの可愛がられかたに……
俺は、この二宮くんと今にも代わってもらいたい
衝動を抑えるのにも頭の中で、必死に戦っていたんだ。
……勝手に。
N「ちょっと恥ずかしい……ケホッケホッ……」
二宮くんが恥ずかしがっていた。
A「翔ちゃん、じゃあ、かずくん連れてくね?
……松潤といる?」
太陽の神様……
あぁぁ……
もう、もう行ってしまわれるのですかぁぁ
J「相葉先輩、ニノよろしくで~す。
こっち借りま~す」
松本くんが相葉先輩に言っている時
また、俺は思い切って振り返った。
こっち?
……あぁ、櫻井先輩とも松本くん仲いいんですね
S「ニノ!ゆっくり休みなぁ」
イケボの櫻井先輩も、二宮くんを見送っていた。
っていうか……
相葉先輩にあんな風に寄りかかって
連れて行ってもらえる二宮くん……
わざわざ、こんな教室まで迎えに来てもらって
相葉先輩に、あんなに心配してもらって……
よっぽど相葉先輩に「大事にされてる人」としか
思えないよね……
いいなぁ……
本当にどういう関係なんだろ……
まだ女子達がきゃあきゃあ騒いでる中、もはや一行も読んでもいない小説片手に、俺は居なくなった廊下側を眺めてボーッとなっていた。
