
僕のまーくん。
第38章 綾野くん
N「あの……さ、怪我したんでしょ?
だ、大丈夫だった?」
は?
……なんで、知ってるんですか?
えっ?
えっ?
綾「……あぁ、うん……大丈夫ですけど……」
恐る恐る、答える俺。
……一体何が言いたいんですか?
チラリと、前髪の隙間から二宮くんを見る。
N「……保健室で僕寝てたけど、全然
気付かなくて……先生いなかったでしょ?
治療出来たのかなって…」
………………。
あの時。
二宮くん……
起きてたんですか?
N「あっ、なんか急にごめんね。
ちょっと気になったから。」
!?
えっ?
何が?
何を?
怖い!
聞くのが怖いよぉ
でも……俺は、意を決して聞いた。
綾「気になったって……どんな風にですか?」
N「えっ?」
綾「……何が気になったんですか?」
言った!
N「あ~えっとぉ……僕も熱があって
寝てたんだけど、なんか誰か出て行った
ような気がして。
その後潤くんがさ、綾野くんが
怪我の手当てに保健室行ったって教えて
くれたからさ……
それが綾野くんだった
のかなぁ……なんて……だから、うん」
ポリポリ頭を掻きながら言ってる二宮くん。
……えっ?
どういう事?
目の前にいる二宮くんはそう一気に話たけど……
綾「……起きてたんですか?」
とりあえず聞いてみる。
N「起きてたっていうか……寝てたって
いうか……分かんないけど……」
?
なんだか、二宮くんは言いにくそうにしている。
何が言いたいんだろう?
……とりあえず、つけてるのは
バレてないみたいだ。
ホッ。
