
僕のまーくん。
第38章 綾野くん
教室にまた、帰るのがちょっと怖い。
さっきの二宮くんの視線が気になってしまって……
……いや。
入るしかない!
いつまでも、フラフラしてられない。
意を決して俺は、自分の席に歩いて向かった。
二宮くん……いるね。
松本くんと何かお喋りしてる。
……今のうちに、自分の席に着こう。
と椅子を引いた瞬間、後ろから
N「あっ、あっ!おはよっ……あ、綾野君」
二宮くん!?
まさか、挨拶されるなんて思ってなかったから
ちょっと警戒してしまう。
綾「……おはようございます」
さっき、お互いに目が合っていた事には
触れなくていいんです……よね?
何にもなかったかのように、表情を変えずに
出来るだけ普通を心がける。
な、なんか二宮くんもへ、変じゃなかった?
と、思っていたら、松本くんと二人廊下に
出て行った。
……はぁぁ
ドキドキしたぁ
相葉先輩もだけど……
せっかく話しかけてくれたクラスメートの
二宮くんにも。
なんだか嫌われたくなかった。
こんな、暗い奴に話しかけてくれた
二宮くん……
相葉先輩の幼なじみと言っていつも
相葉先輩の隣にいる、二宮くん。
……俺は、出来ればあなたとは
たくさん話がしたいんですよ。
相葉先輩をたくさん知ってるあなたと。
それから、昨日言ってくれた、
相葉先輩を紹介してくれる事。
俺は、本当にこれが楽しみで楽しみで
仕方ないんです。
