無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

N「……一緒にいる先輩って？」



二宮くんが何かさっきから、俺を警戒している
ような口調で話す。


やっぱり、俺は「つけてる」と今バレた
状態で二宮くんからは、警戒されてるんだ。


……仲良くなりたかったのになぁ


目の前の目をギラギラさせてる可愛い
今や、狼さんに変身してしまった
二宮くんを見下ろす。



N「ねぇ、その前につけてるのは認めるの？」


「……………………」


狼の二宮くんが俺に迫ってくる。



N「なんでそんな事するの？」


上目遣いで、睨まれる俺。


……ほら。


やっぱり「なんで……」って事
聞かれちゃうんだわ。



段々、苛つきのレベルが上がってくる
二宮くん。



今や警戒レベルMAXだろう。



N「僕をつけてるんじゃないって事は、
　つけてるってのは認めるんだよね？
　一体、何？
　なんなのよ！目的は？」



ちょっ……二宮……くん！！


声っ！！


顔っ！！


怖いからぁっぁっ



俺……ガラスのメンタルなんですよ。






N「……まーくん？」




えっ？



まさかの、「まーくん」というワードに。


ビクッと反応してしまう俺の心臓。




N「まーくんが目的なの？」



二宮くんの声が低すぎて……
本当に怖い。
　　　


N「ねぇ、答えて！」



声が震えて音楽室に、びんびん響くから
俺の心臓にも、直接響くような感覚に
すぐに、答えられない。



……そ、それに。


どうしよう！もう、もう！


絶対絶命だぁぁ



N「まーくんについてきてんのかよ！？」


二宮くんの追及の手は緩まる事はないみたいだ。

なら、俺も……



はぁぁ……ぁぁっ

覚悟を決めるしかない！