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僕のまーくん。

第38章 綾野くん




綾「じゃあ、本当に仲のいい幼なじみなんですか?」



N「……うん」



……そうなの?

でも、二宮くんの顔。
ちょっと困惑しているように見えますけど。


だけど!


二宮くん本人が違うと否定してくれたなら
……


「じゃあ、僕にもチャンスありますよね?」



二宮くんと真っ直ぐ目が合っている。



「相葉先輩に紹介してください!」


俺にしては。
普段はここまで張らないで
あろう声のボリュームで。


二宮くんに、再度丁寧にお願いした。



N「……紹介してどうすんのよ?」



怪訝そうな顔の二宮くん。
恋人というのは、否定しても
やっぱり大事な幼なじみを
そう簡単には、俺なんかみたいなのには
会わせてくれませんか?



でもっ!


でも、俺。


相葉先輩の事は、本気で大好きなんです!


だから、

 


「まず僕の事を知ってもらってから……
 告ります」




自分の口から「告る」なんてワード、
一生出ないだろうって思っていたけど。


 
口から自然に出てきた俺の言葉に、
二宮くんはこう、小さく呟いた。




N「……まーくんは綾野くんの事知ってるよ?」




!?



「えっ……ウソ」



知ってる……んですか??






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