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僕のまーくん。

第39章 オープンな三角関係



N「まーくん、今ね……ッ……」


まーくんを見上げて話そうとしたんだけど、


A「ん?」


ニコニコしながら、まーくんがちょっと首を
傾げてる。


……あっ、内緒にしてて。
って言われたばっかだったんだ。


N「……いや、なんでもない!」


ニコッと、僕も笑ってまーくんに返した。

そんな、僕にまーくんは眉をしかめて


A「コラッ!かずくん、ちゃんとまーくんに
 話なさい。」


ムウッとした、可愛い顔のまーくん。


そんな顔して、僕の頬っぺたをムニッと
力を入れず摘まんだ。


正面にいる、まーくんの胸に今すぐガバッと
飛び込みたい思いに蓋をして。


N「なんでもないから」


っと、可愛くない態度をとっちゃった僕。


A「何でもないって顔じゃないし。まーくんは
 一番、かずくんの事見てるんですよ?クフフッ」


……優しいな。


まーくん。


大好きだよ。


やっぱり……


あいつに……ってかさ、誰にもまーくんは


渡したくないよ。


だって、「僕のまーくん」なんだからさ。


A「あいつに聞けた?」


まーくんのその言葉にちょっと、ピクッと
思わず反応する僕。


N「……えっと、まだ……」


A「…………」


まーくんがじぃっと、近い距離で僕の
目の奥まで見つめるように覗き込んできた。

思わずついた嘘にその視線から
逃げたいって思ったけど、
逸らさないで頑張ってまーくんの目を
みつめていた。


その時、頬っぺたからまーくんの手が離れたかと
思った瞬間。


ふわぁっと、頭の上にきたまーくんの
大きな手。


A「……そっ?」


ニッコリ笑ってるまーくんがよしよしって
また、頭を撫でながら


A「聞けたら又教えてね。
 今さ、ここ廊下だから
 かずくんの事ぎゅーってしたいけど、
 我慢するね。クフフッ」


なんてまーくんが言ってるのを見上げながら
僕もまた、つられて笑った。


……まーくんもしかして気付いたかな?


ごめんね。


嘘ついちゃって……


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