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僕のまーくん。

第39章 オープンな三角関係



N side


「……じゃあ、まーくんまた放課後ね」


そう言ってまーくんにバイバイした。


……したんだけどさ。


これでいいのかな?
まーくんに嘘ついたまんま。
  
いつ、話す?
僕は、綾野くんからは内緒にしててって
言われたけど……


正直。


ずっと黙ったまんまはきついよなぁ。


あの、まーくんの笑顔に嘘ついてることに
なるしさ。


……じゃあ、この際もう綾野くんを
手っ取り早く、まーくんに紹介しちゃう?
そうしよっかな。


だって、それならまーくんに嘘ついた
まんまの状況からは逃げ出せる。


まーくんに、あいつの本当の正体も
わかるけど……

……ってか、まーくんどんな反応するかな?


ちょっと見てみたいな。


……でもさ。


でもだよ?
あいつは、まーくんに告白するって言ってたから
もし、もしもだよ?


まーくんも、あいつの事気にいってさ。
取られちゃったら……
紹介なんてしたの、洒落にならないよなぁ。


……僕。
自信ないのかなぁ。
まーくんに、ちゃんと愛されてるって。


分かってるよ?
まーくんは、いつでも僕の欲しい言葉を
くれる。抱き締めてくれる。


でもさ。
……やっぱり、不安なんだよ。


結構、見た目とは違ってあいつ、
かなり積極的だと思った。


それに、まーくんを想う気持ちは、
本気だって分かったからさ。

真剣にまーくんが好きなんだって。

そりゃ、ストーカーしてたぐらいだから
本気度は、窺える。


……でも、「僕のまーくん」なんだから。


僕だって、小さい時からずっとずっとずっ~と
大好きなんだから。


想いの重さを量れるなら、絶対誰にも
負けない自信はあるっ!

あいつが、まーくんに迫るなら僕も
まーくん取られないように、頑張んなきゃだ。




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