
僕のまーくん。
第39章 オープンな三角関係
ふぅー、暑い。
汗……いっぱいかいた。
校庭の日が射す所での応援団の練習。
やっと終わって、今帰る準備中。
体操服も、汗を吸ってびちょびちょで
気持ち悪い。
早く、着替えたい。
潤くんにも、さっきの話を振る暇もなく
急いで帰って行ったし。
もう明日で、いいやなんて思いながら僕は
今1人。
まーくんが部活終わるの待っててね。
って言ってたから、ちょっと着替えてから
体育館に見に行こうかなぁ。
なんて思っていたらさ。
A「かずくん♡」
後ろから、呼びかけられてパッと振り返ると
まーくんがニッコリ笑って、
A「疲れたんじゃない?今から見に来てくれる?」
なんて言うから
N「当たり前!着替えて見に行くよ。」
って返事しながらまーくんを見た。
ん?
何……
ジィッと、僕を上から下まで見るまーくんを
不思議に思って
N「どうしたの?まーくん」
って聞いた。
A「ねぇ……かずくん、ヤバい……」
?
N「何が?」
なんか、照れたような表情のまーくん。
一体、どうしちゃったのよ。
A「……ここで、着替えるんじゃない……よね?」
はっ?
N「なんで?」
確かに、校庭の端っこ。外だけども……
A「いや……その、ね?かずくん……色気が
ヤバくて……」
はっ?
い、色気?
まーくんの、思ってもいなかった言葉に
ボッと、顔が赤くなるのが分かった。
N「まーくん!な、何言ってんの?
恥ずかしいし」
まーくんが、無駄に照れた顔を見せる。
どれを見て「色気がヤバい」に
なるのよ?
A 「だからさ……だめぇ!こんな所で着替えちゃ
誰かに襲われちゃうかもしれないからぁ!」
………………。
まーくんがまーくんなりに、心配してくれてるのか
どっかのスイッチが押されちゃって、ちょっと
エッチな気分に僕を見てなっちゃったのか……
分かんないけど。
まーくんが僕を見て反応してくれるのは
内心嬉しかったんだ。
フフフッ……
まーくんと、やっぱりイチャイチャしたいなぁ
なんて思って。
N「こんな昼間っから、襲うなんてバカな奴
いるわけないよ」
なんて言いながら帰る準備を始めた。
……もう、着替えはいいや。
って諦めてね。
