
僕のまーくん。
第39章 オープンな三角関係
A side
応援団の練習が終わったあとね。
部活に行かなきゃって、その前に
かずくんに見に来る?ってお伝えしたくてさ。
キョロキョロ探してたら。
校庭の隅っこに、その姿をみつけたんだ。
でもさ、でも。
近付いて行ったらね。
かずくんがさ……
薄い体操服1枚で、汗びっしょりかいて……
その首すじにキラキラつたう、汗も
額にくっついてる、濡れた前髪も、
ピンク色に染まってるプクプクした
柔らかそうな頬っぺも!!
それから……ハーフパンツから伸びる
白い綺麗な足も……ゴクンッ。
……んもうっ!!
もうっ!!
そりゃ、犯罪級レベルに可愛すぎ!!
ん?
……ちょっと待て!
かずくん、そこで着替えるのか?
だぁっ!
ダメだめぇ!
誰が見てるか分からないじゃん!
こんな、可愛い子ちゃん。
どこで野郎共が目をギラギラさせて
狙ってるかわからないんだからさぁ。
A「……ここで、着替えるんじゃない……よね?」
かずくんに聞く。
N「なんで?」
きょとんとした、その顔~ぉ!
あ~可愛い!可愛い!
まーくん、完全にかずくんに萌えてます!
A「いや……その、ね?かずくん……色気が
ヤバくて……」
N「まーくん!な、何言ってんの?
恥ずかしいし」
可愛い子犬がキャンキャン吠えてるようにしか
見えない……
A 「だからさ……だめぇ!こんな所で着替えちゃ
誰かに襲われちゃうかもしれないからぁ!」
僕は、真面目に言ってるんだよ。
かずくん。
N「こんな昼間っから、襲うなんてバカな奴
いるわけないよ」
かずくんはそう言ってるけどさ。
ストーカーは、かずくんを今もどっかで
狙ってるか分からないじゃん。
あっ、そう言えば聞けたのかな?
あいつに。
それも帰りに聞いてみよ。
だから、僕が守んなきゃ……ねっ。
僕の言う通り、そこで着替えるのを諦めた様子の
かずくんを見ながら……
本当に、ヤバい……
もう、可愛いすぎてね。
僕が襲っちゃいそうになる気持ちを
頑張って抑えた。
あ~かずくん抱き締めたい!
今日は、部活終わったらかずくんちに
お邪魔させてもらおっかなぁ~
