
僕のまーくん。
第39章 オープンな三角関係
N side
まーくんと一緒に体育館へ向かう。
ちょっと急ぎ足のまーくんは、先を歩いていた。
そんなまーくんに「頑張ってね♡」って伝えて、
僕はいつもの定位置に向かった。
その前に、やっぱり、着替えて置こうと
思って見えない所で、ササッと制服に着替えた。
あ~まーくん、やっぱりバスケやってる
まーくんは最高にカッコいい!
……あんなに、応援団の練習も動きっぱなしで
きつかったのに。
本当に凄いね。
まーくん。
しばらく見学していて、ふと時計を見ると19時前
だった。
……もう、そろそろ終わるね。
僕も下に降りようかな。
9月だけど、まだ明るいこの時間。
まーくんを水呑場で待つ事にして。
壁に寄りかかって、スマホゲームをしていた。
その時。
ちょんちょんと、肩を叩かれてまーくんだと
思って顔を上げた瞬間。
N「まー……あっ!」
!?
あっ綾野くん!?
ヌボォーッと、僕を見下ろす綾野くんがいた。
N「はっ?えっ!?ど、どうしたの?」
ビックリした僕は、ちょっと後退った。
全然、気付かなかった!
綾「応援団の練習……見てて。相葉先輩の、
バスケまで見たくて……それに、その……」
言いにくそうにしてる目の前の綾野くん。
……ってか、応援団の練習からずっと見てたの?
……やっぱり、本物のストーカー君じゃないですか。
綾「その……二宮くんもバスケまで見るなら
一緒に帰られるんだって思って……その……」
……なに?
もしかして……
綾「相葉先輩に……オレの事、紹介して欲しくて」
やっぱりぃッ!!?
ボソボソ話す態度とは真逆な、積極的なこの
アプローチに、僕は。
口があんぐり空いたまんま。
やってたスマホゲームの音だけが、
チャラチャラ♪響いていた。
