僕のまーくん。
第40章 甘えたい
N「まーくん……あのね、これも黙ってて
ゴメン!絶対、心配するって思ったから、
朝、言えなかったの。」
潤くんの言葉も思い出して、やっぱり
まーくんに話さなきゃって思った。
A「えっ?なに?かずくんまたなんかあった?」
まーくんの表情が一気に曇った。
N「あのね、これ見て……」
制服のポケットから、あの茶色の封筒を
取り出してまーくんに渡した。
A「なにこれ?……ラブレター?」
まーくんが僕と封筒を交互に見る。
N「……開けて」
……そんな、可愛いものなら良かったけどさ。
A「見ていいの?……ってか、見るのなんかやだ
……あっ?この一番大きいやつ?」
まーくんは、「二宮和也様」
とご丁寧に書いてある
その封筒だけ見てるから
まだラブレターと勘違いしてるようだ。
カサカサ
四つ折りの手紙を開けた。
A「なにこれ」
まーくんが中身を確認して、一言呟いた。
N「……」
A「なんだよ……これッ!ふざけんなよ!」
N「まーくん、それね。家のポストに
昨日入ってたの」
バッとこっちを振り返り
A「はっ!?ウソ!?」
驚いてるまーくんに
N「同じ奴の仕業だよね?……綾野くんじゃない
って分かった今さ、僕……なんか今急に
思い出してさ、怖くなったの。
言わなくてゴメンね?」
まーくんを、チラッと見上げたら
そのまま急にグイッと引き寄せられた。
途端にまーくんの胸の中にすっぽり
収まる僕の身体。
ぎゅうってまーくんが抱きしめてくれた。