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僕のまーくん。

第40章 甘えたい



A「怖かったでしょ?」


N「うん……」


A「一人で抱えちゃ、ダメ!まーくんに
 何でも言いなさいって言ってるでしょ?」


耳元でまーくんの声が響く。
……安心のハスキーボイス。


N「うん。ゴメンね」


A「言えなかったんだよね。僕の事も考えて
 くれて……」

N「うん……ゴメン」

A「そんなに謝んないで。かずくんは何にも
 悪い事してないでしょ?それより……
 怖かったね。昨日寝れなかったんじゃない?」

N「……ラインしよっかなって、ちょっと
 思ったけどまーくんも練習とか疲れてる
 だろうからさ……もういいやって。」


A 「かずくん……昔からさ。優しいかずくんは
 そうやって自分の事よりも、僕の事考えて
 くれてさ。我慢しちゃうでしょ?
 ……いいんだよ。
 僕には、たくさん甘えてくれて。ねっ?」


まーくんの腕にぎゅッと力が入るのが
そのまま伝わる。
……まーくん。 
優しいのは、まーくんのほうだから。


そうやって、昔から甘えさせてくれてるじゃん。
いっつも。いっつも。


N「大好き……」


まーくんの制服の胸元に、顔をぎゅうって
押し付けた。


A「……ヤバっ」


N「なに?」


A「かずくん……僕、ほら……」


N「……あっ!」


まーくんが、僕の太ももにクイッと
足を割り込ませてきた。

まーくんの中心の「ソレ」が、僕の足に
思いっきり当たって。


N「ちょっ……まーくん!もう!」


そう言いながらも
元気すぎる、まーくんの「ソレ」に僕も
暗い人通りもない路地というシチュエーションも
相まって、ドキドキ身体が一気に熱くなるのを
感じた。

 



A「……今からうちくる?」


まーくんのそのお誘いの言葉に。
また、ドキドキが加速する。

まだ、まーくんと一緒にいたいな。
だって、色々ありすぎて。
まーくんに今、思いっきり……

甘えたい。



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