僕のまーくん。
第40章 甘えたい
A「……とりあえず、ゴメンね?」
まーくんが僕に手を合わせて謝ってきた。
なんで、まーくんが謝るの?
N「全然!謝んないでよ。それより、まーくん
この部屋ちょっと暑い!」
あっ、ゴメン!とまーくんがエアコンのボタンを押す。それから、こっちを見てニヤリとした。
N「なに?どしたの?」
A「かずくん、服貸したげるから脱げば?」
そう言ってクフフッと何やら企んだ様子で
笑うまーくんに
N「……まーくん!だからぁっ……」
「おばちゃんいるでしょ!」って言おうとしたら
A「分かってますよぉ~チェッ~」
なんて膨れっ面する目の前のまーくん。
……可愛いから。それ。
……僕だって、本当は残念だったよ?
でも、仕方ないじゃ~ん!!
おばちゃんにみつかったら、それこそ
問題でしょ?
まぁ、小さい頃からジャレて遊んでる姿は
見慣れてるとはいえ……
そっちのじゃれあいは、ヤバいでしょ……
A「ウソ、ウソ!汗だくで気持ち悪いでしょ?
マジで貸すから着替えれば?ゆっくり
してけばいいじゃん。明日休みだしさ、
なんなら、もうお泊まりしてけば?」
……あっ、そっか。
今日は金曜日。
明日は学校休みだった。
学校始まってから、色々ありすぎて
忘れてた。
えぇっ!やったぁ!!休みだ!
N「忘れてた!そっか。休みじゃん!
まーくん、早く言って!!」
A「えっ、だってそのつもりでいたし。
でも、お泊まりは♡今思い付いたんだもんっ」
まーくんがそう言って、クフフッと楽しそうに
笑ってる。
N「どうしよっかなぁ……何にもないし。
母さんに言ってない。」
A「ラインしとけば?心配するだろうからさ。
もう、八時半だし。あっ!ライン入って
んじゃない?おばちゃんからさ。」
……そういや、全然チェックしてなかったや。
基本、まーくんといる時はほとんどスマホ
見ないからなぁ。
N「うん、そだね…あっ!きてた……」
スマホの画面をタップしたら、母さんから
着信数件&ライン10件スタンプ含む……
がきていた。