テキストサイズ

僕のまーくん。

第40章 甘えたい



タンタンタンタンッ!!!



しばらくして、
階段を一段飛ばしでもしてそうなリズムが
聞こえたと思ったら、ガチャッ!バーンって
扉が開いた。


A「かずくん!!」


まーくんの弾けんばかりの笑顔が
扉をまた閉めて振り返り様に
こちらに向けられた。


N「ど、どうしたの!?」


余りにも凄い勢いできたまーくんと、
その弾けんばかりの笑顔に圧倒されながらも
可笑しくなる。

パパッと僕が座ってた方までやってきて


A「かずくん……よく聞いてね?ムフフッ……」


N「えっ、なに?なに?」


A「なんと!」


溜めるまーくん。
ニヤニヤしてるから、なんか
良いことあったのは分かる。


N「なに?早く教えて?」



A「あのね、母ちゃん今から出るってさ!」



ばんざーいって両手を上に高らかと持ち上げてる
まーくんを僕は、見上げながら


N「えっ?マジで?なんで?なんかあるの?」


急におばちゃんも、出るって……
どうしてか気になってまーくんに聞いた。


まーくんが、上に上げてた手を降ろして
僕の両手を今度は、むんずと掴まえた。
それから、僕の顔に自分の顔をグイっと
近付けて、こう言った。


A「急患だって!今日勤務だった人だけじゃ
 足らなくて急に呼び出しがあったみたい!」


はしゃぐまーくんに、急患の人達とおばちゃんには
物凄い、悪いなって思ったけど……


N「えっ……じゃ、おばちゃん今日帰らないの?」


なんて、思わず聞いてしまった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ