僕のまーくん。
第40章 甘えたい
じっと見つめるまーくんの綺麗な黒目が
パチパチと瞬きして、
A「朝まで帰らないッ!!キャー!」
……キャーってさ!
まーくん。ちょっ、ちょっとテンション!!
……いや、でも、ごめんなさい。
おばちゃん。
急患の人。
僕も、まーくんと二人きりになれる夜に……
正直。
まーくんみたいに、ばんざーいってしたいほど
喜んでしまってる。
N「まーくん!ねぇ…ちょっと……」
僕をぎゅうぎゅう抱きしめるまーくんに。
A「なに?なに?かずくんっ♡まさかの
二人きりになれるよぉっ♡♡♡」
マックスのテンションのまーくんを、一回
剥がして、顔を見た。
嬉しい時のまーくんは、子どもみたいに
体を跳ねさせて喜んでる……
いや、ね。
僕もそのテンションでキャーって言いたいよ?
でも……
N「なんか、おばちゃんとその運ばれた人に……
悪いなって……うん。」
まーくんに、そうボソッと呟くと
A「かずくん!母ちゃんは、仕事なんだよ?
その人助けるために出動するんだから。
その人も、母ちゃんも大丈夫!」
なんか、まーくんに言いくるめられたような
気もするけど、確かにおばちゃんはよく、
昔からそうやって、夜急に呼ばれて行ったり
してた。
小さい頃は、そんな時はおばちゃんが家に
まーくん連れて来てくれて、お布団並べて
寝てたもんね。
仕事か……おばちゃん。
うん、そっか。
N「おばちゃんも大変だけど……今日の夜は……」
まーくんを、見ると「ね♡」って
顔を覗きこまれた。
N「……二人きり……」
途端に、その後の事を想像した僕。
かぁっと頬が熱くなっちゃって
まーくんに、またそのまま抱きついた。
A「ん~♡♡かずく~ん♡♡楽しみだねぇ」
甘いまーくんのハスキーボイスが耳元で
響いた。
くすぐったさに、身を捩りながらまーくんに
N「…んじゃお風呂、一緒に入ろ?」
なんて可愛く言ってみた。