僕のまーくん。
第40章 甘えたい
N side
N「まーくん……お腹すかない?」
なんか、急にお腹すいてきたな。
だって、まーくんがさ。
あとから、たくさんチューしようって言って
くれたのに安心したし、それに。それにさ。
僕にしては、珍しくなんだかホッとして……
まーくんが今からずっと一緒にいてくれる
っていう事に。
おばちゃんが食べてって言ってくれた
ご飯も、テーブルに綺麗に並べてあって。
それが、目についたら急にお腹空いてきた。
A「あぁ、そだね。ゴメン!かずくん~ご飯
食べてからにしよっか?ゆっくりするの♡」
お風呂場から戻ってきたまーくんは、
そう言ってテーブルについた。
AN「いただきまーす」
おばちゃんが作った肉じゃが。
まだ温かくて美味しい。
優しい味。
昔から知ってるまーくんちの味。
A「かずくん~あのさ、綾野くん?
マジで、まだ信じられないんだけど、僕。」
!?
ムシャムシャ食べながら
急に話し出したまーくんの言葉に
忘れてた綾野くんを思い出した。
N「うん、言えなくてごめんね。僕もびっくり
して……まさか、綾野くんがまーくんの事
好きだったなんてさ。
……でも、あの人やっぱりいい人だった」
A「あ~ハハッ……なんかさ、全然違ったねぇ」
N「まーくんが、とられちゃうかもって本気で
思って、モヤモヤしたのよ」
A「まさか!」
N「分かんないじゃん。そうやって、まーくん
女子にも男子にも、すげぇもてるんだもん……」
A「それを言ったら、かずくんだって気をつけ
なきゃヤバいからね?
ストーカーはあの子だったけどさ。
嫌がらせや保健室のやつは、まだ分かんない
んだから……本気で心配だよ」
まーくんが、真剣な顔をして話すのを聞いて
N「ねぇ…僕らの事、知ってる奴なのかな?」
A「う~ん、あの紙ね……う~ん……」
お味噌汁をすすりながら、考えるまーくん。
N「あの子かなぁ?」