
僕のまーくん。
第8章 夏休みの思い出作り
お腹も、心も満たされて🎵
「よし!んじゃ映画行く?」
って、パパっと映画の時間を調べてくれたまーくん。
「3時からだって」
「もうちょっと時間あるね。買い物でもする?」
っていいながら、街まで電車に乗って行くことにした。
二人でお出かけ!楽しいなぁ。
嫌いな暑さも、まーくんのニコニコスマイルで癒される。電車の中でもまーくんは、手を繋いでくれてるし。ぴとっと、くっついてる左にはまーくんの肩が触れてる。
あー❤まーくん。チュウしたいよぉ
なぁ~んて。
チラッと横を見ると、まーくんもこっちを見てた。
まーくんが、その瞬間。
僕の顎をクイッと。
チュッ❤
キスした。
「まっ、まーくん❗ちょっと❗ここ外だしっ」
ニッと笑ったまーくん。
「もーらい❤」
って。
「かずくんがしたそうな顔してたから❤」
って。
えぇっ!そんなに見えてた!
ってか、バレてた‼
僕は、耳たぶまで真っ赤になりながら、
「しっ、してないよ!」
って言っても、まーくんはニヤニヤしながら
「可~愛い❤」
って全然聞いてなかった。
まーくんは、思ってたより大胆だ。
確かに人から見えない所に座ってたからしたんだろうけど、ドキドキが止まらない。
まーくんの一つ一つの、行動と言葉にやられっぱなしだ。今日一日、心臓持つかな……
「降りよっ」
まーくんが、グイッと引っ張って僕らは電車を降りた。
騒がしい街の中で、僕とまーくんは誰にも邪魔されない二人きりのデートを楽しんだ。
まーくんが、
「ちょっと洋服みたい」
っていうから。
オシャレなセレクトショップに入った。
あんまり洋服には、こだわらない僕は。
なんとなく、店内をぐるッと見回していた。
まーくんは、オシャレなTシャツを広げてみてうーんって選んでる感じ。
買うの?それ……?
まーくんが僕の背中に、ふわっとTシャツをのせた。
ん?なに?
「かずくんは、やっぱこっちかなぁ?」
はい?僕の選んでるの?
「これ、可愛い❤かずくんに似合う」
まーくんは、ピンクのTシャツをパッと広げて見せてくれた。
「ねっ?」
