僕のまーくん。
第40章 甘えたい
まーくんは自然に僕をそう見てくれてた
って事?
最初にキスしてくれたあの日をふと
思い出した。
あれがなかったら、今こうしてる時間は
なかったのかもなぁ……
……なんにせよ。
こんな人。
幼なじみじゃなくても、絶対好きになってた
と思う。
現に、綾野くんだって一瞬で恋に
落ちちゃったんだから。
……あっ、また思い出しちゃった。
それくらい、この人は魅力的で。
色んな人に優しい笑顔を
振り撒いて……
みんなに優しいまーくん。
でも。
僕を特別に大切にしてくれるまーくん。
そんなまーくんは僕の全てなんだよ……
僕は、きっかけはまーくんが高校生になった頃
たまたま歩いてた時に見かけた、女の子といた
まーくんに完全にやきもち……やいちゃった
時からなんだけどね。
……その頃、あの隣は僕なのに!
って勝手にやきもちやいちゃってたし。
まーくんは本当にモテるから、今
僕がこうしてられるのは……奇跡って
本気で思う。
目と目を合わせて、まーくんが
「ん~かわいい♡」
つって、またすりすりしてくるのが
嬉しくてされるがままになってる僕。
ふたり同じボディーソープの匂いが
また、一段と安心出来る居心地のいい場所
を作ってる。
あ~幸せ。
学校での、色んな出来事なんて
この空間にいたら、忘れられそう。
まーくんがこうやって僕を
甘やかせてくれるから、
大丈夫って思えるんだ。