僕のまーくん。
第40章 甘えたい
「んんっ……」
離された唇がちょっと寂しくて、
まーくんに「ねっ……もっと」なんて
おねだりしちゃう。
A「かずくん……二階行こっ?ベッドにさ♡」
N「……んっ」
……ベッド。
A「ね?ここじゃ……ちょっと、ね?」
よいしょって起こされた身体。
ちょっと腰が痛い。
N「……痛ッ」
腰を擦る仕草を見せるとまーくんが
A「大丈夫?さっきので……ごめんね?」
僕をいたわるまーくんに
N「大丈夫だよぉ、それよりまーくんに
ずっと凭れて寝てたからまーくんのが
身体きつくなかった?」
ソファーで、ずっと僕の身体を支えて
くれてたからさ。
A「僕?僕は全然、平気!鍛え方が違うからね!」
ほれほれ!ってまーくんが筋肉を披露して
立ち上がってマッチョのポーズを決めている。
クックックッ
N「マジですげぇ!まーくんかっちょいいッ!」
本気で誉めたけどまーくんは
A「絶対思ってないね?」
ぷぅッと膨れた顔してる。
……かわいい。
N「思ってるよ!すげぇって!だって
僕憧れるよ!まーくんみたいな身体ぁ」
じっと見てそう言えば、まーくんは
ガバッと僕にタックルしてきて
A「かずくんは、憧れなくていい!こんなん
なっちゃったらダメぇ。この、ふにふに
した柔らかい肌が僕は、超~好きなんだからぁ」
ん~ってさ、僕の腕に顔をすりすり
させてきた。
ふにふに……かぁ。
だよなぁ。
昔から弱っちく見えて嫌いだったけど……
まーくんが、好きだっていうなら
もう、これでもいいやって思える。
N「ふははっ!止めてっ!そこくすぐったい」
すりすりが、こちょこちょに変わって
僕を擽るまーくんに
悶えて逃げる僕。
そんな僕の身体をぎゅうぎゅう上から
羽交い締めするまーくんに
N「まーくん!苦し……っ」
バタバタ暴れてじゃれ合っていた。
……もう深夜。
多分こんな調子じゃ朝まで絶対眠れない……
N「まーくん!歯磨き!歯磨きしてから
上行こっ」
ってソファーから僕は急に飛び退いて
「どっちが早く二階行けるか競争ねっ!」
なんて、ワケわからない争いを
二人……深夜の変なテンションで
そのまま繰り広げて。
トムと○○○ーのように
追いかけっこした。