テキストサイズ

僕のまーくん。

第40章 甘えたい



A side


歯磨きをすごい勢いで終わらせた後。
かずくんとドタバタ2階までダッシュする。


A「僕の勝ちぃ!!」


ドアを開けてバーンと自分のベッドに
ダイブした。
後ろから、かずくんが「くっそぉっ!」
って、僕の背中にダイブしてきた。

A「おわっ!」

軽いかずくんだけど、結構な勢いで
飛び込んできたかずくんに潰されて
僕の身体はベッドにぐぅっと沈んだ。


N「まーくん!ズルいっ!」


かずくんが、僕の首を後ろから羽交い締め
してきて可愛い、負け惜しみを吐いてる。


A「ちょ!かずくん僕なんもズルくねぇしぃ」


後ろから覆い被さられて結構、かずくんも
強い力で絞めるから「ギブ!ギブッ!」
って布団をバンバン叩いて訴える。

その瞬間、すっと首に巻かれたかずくんの
腕の力が抜けた。 

……………………。

よぉし!もう、
こらっ!!

ぐいんっと自分のうつ伏せになってる状態から
一気に起き上がって、
かずくんの身体を瞬時に浮かせて下に
転がした。


へへぇん!かずくん、力で僕に敵うと思うなよぉ?


ドサリと転がったかずくんが、今度は
仰向けにベッドに沈んだ状態になった。

N「きゃんッ」

ちょっぉ!もう、なに!?
その可愛い反応!!

かずくんの両腕をがっちり掴んで
上に縫いとめた。


A「クフフッ!形勢逆転!!」


上からかずくんを、しっかり押さえつける
状態で目が合って妙に興奮する。


かずくんは、「くそぉ」なんて、その
可愛い女の子みたいな、表情とは
裏腹な汚い言葉を小さく呟いた。


A「そんな、汚ない言葉を使う子には
 お仕置きです!」


クフフッ

それを聞いたかずくんが
「はっ!?」
って身動き取れない状態でその綺麗な
目をまん丸に大きく見開いた。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ