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僕のまーくん。

第41章 綾野くんpart2




これまでの人生で……


俺が誰かに向けて、こんなに自分の想いを
喋った記憶はない。


初めて、自分の意思をハッキリ伝える
事が……出来たと思う。


多分、優しいあのおふたりだったから
頑張って言おうって思えたんだ。


口から勝手に紡がれた言葉たちは、
どのくらいちゃんと伝わったか……
分かんないけど、
俺……
頑張った。




「……本当は、相葉先輩をずっと見てて、
 そのうちに二宮くんの存在を知って……
 今日やっと二宮くんと話せて……オレ、
 嬉しかったんです。誰も……友達いなかった
 から……」



本当にそう。
今日、あの可愛い二宮くんと二人きりで
話せた事でさえ、俺にとっては
革命的な事で……


嬉しすぎたんだ。




「告白してみようって気になれたのも、
 二宮くんのおかげなんです。
 あなたが……先輩とはただの幼なじみだって
 言ってたから。
 ……でも、本当は分かってました。
 ……二人の間には、誰も入りこめないような……
 空気が流れてること……だから……だから……」



本当にずっと見てましたから、
気付いてたんだ……



「二宮くん、あなたでやっぱり相葉先輩の
 恋人……良かったです。オレ、オレ……
 言えて良かったです。今まで、
 ずっと付け回してて、すみませんでした!」




ちゃんと……言えたよね?
あの時……
おふたりを、目の前に緊張したけど……
俺……言えましたよね?
自分が思ってること。



それから……
俺は。


厚かましい奴って、確かに自分でも思いました。



でも、



でも!!



どうしても、ある「強い想い」が……
別な「想い」がそこで
生まれてしまったんです。



……図々しい奴って事はわかってます。



でも、聞いてください。




「だけど……あ、相葉先輩……」



うわぁ……緊張するぅ……



A「……ん?あ、僕?あ、はい、はい?」



呼ばれた太陽の神様は
まだあの時は、どんどん流れていく
状況についていくのがやっとって感じ
でしたよね……







「僕……これをきっかけに、おと……」




はぁ……
い、言いますね?






「お……友達ッ……にな、なってもらいませんか?」



……はぁ



死ぬほど、これも。



緊張しました。


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