僕のまーくん。
第41章 綾野くんpart2
地面にペッタンコ状態の俺に。
完全に情けない状態の俺に。
向こう側から慌てた勢いで向かってきた
ふたり。
エエッ!?
ちょっと、ちょっとぉ!?
こ、こんな近くにぃ……
あ…相葉先輩までぇ
寄ってきてくれて……あわわわ
俺の肩に二宮くんの手が
乗ってた
N「綾野くん!ちょっと大丈夫?ねぇ?」
……心配そうに俺を覗きこんでくれてて
「本当に大丈夫?」
もう……ウソみたい。
二宮くんのちょっと後ろから
こんな距離で、相葉先輩も俺を
見つめてるぅぅ!?
うわぁ……うわぁ……ぁ
た……た……たっ
「…………太陽の神様」
俺が勝手に呼んでたその名前が
思わず……
目の前の相葉先輩のあまりの
綺麗な目に見つめられたせいで
ポロリと口から溢れてしまったんだ。
AN「えっ?」
おふたりの声が揃って聞き返して
きた。
「相葉先輩は……太陽の神様なん……で……す
ま、眩しくて……ヤバい…です……」
しゃがんでくれて
同じ目線になってくれてるおふたりに……
俺はやっとそれだけ言えた。
「だから、見つめられると……溶けそう……」
A「ねぇ、あのさ……僕が何?
僕、普通に人の子だよ?」
……あ、はい。
それは、重々承知してます。
違うんですよ?
相葉先輩……
相葉先輩は……
多分、俺の言葉の意味は一ミリも
まだ、分からない状況…
でしたよね?
きっと…
だって、だって…
俺が勝手に好きになって
勝手にずっとずっと見つめていたわけで…
本当に、ストーカーと間違えられても
おかしくないくらい
ついて行ってたから。
遠くから、本当に遠くから
あなたの姿を1日に一回でも
見れたらそれだけで……
幸せになれてたんです。
だから、俺にとってのそんな
雲の上のような存在の人が
目の前で……こんなに近くで
俺を覗きこんでくれてて……
眩しい視線のビームに、やられたんです。
俺……
太陽の神様に、この瞬間
完全に溶けちゃいました。
変な奴でごめんなさい。
こんなんなっちゃって……
迷惑な奴で……
二宮くんも、その可愛い子犬みたいな
目をこっちに向けて本気で
心配してくれてありがとうございます